怪奇大作戦~二つの殺人回路

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怪奇大作戦」第20話【殺人回路】


額絵のダイアナが、抜け出て歩きだし…弓矢で狙い、殺人を犯す。

なかなか魅力的なシチュエーションですが
そのからくりは?

動き出したダイアナは、犯人がコンピューターによって作り出した映像で…
心臓の持病を持つ被害者に精神的ショックを与えて麻痺を起こさせたもの。



だが
桑田次郎によるコミカライズでは少し様相が違います。

微小な殺人虫(ピラニア虫と云う)に色を塗り、大群をコンピューターで操って絵の画像にしたり、被害者を襲わせたりしていたもの。
したがって、
テレビの被害者は単なる死体だが、漫画では虫の大群に喰われて骨だけの姿になっています。


これは
市川森一脚本の…ショック死を起こさせる狙いが実際その時に引き起こせるかどうかの、不確実性を
漫画版の桑田次郎
確実な殺人に仕上げたとも見えます。

が…
殺人の確実性を持たす事と引き換えに
「絵」である必要性が弱まりましたが…


いづれにせよ
絵から美人が抜け出して来る…とは
永らく記憶に残る
好演出だと思います。