唄う吉兵衛…(鞍馬天狗より)
映画「鞍馬天狗・角兵衛獅子」(1951)松竹
●本作は唄で始まり、作中でも唄がよく挟まれます。
冒頭から天狗の紹介的な唄で本編への導入を誘う天狗の仲間・黒姫の吉兵衛さん…。
演じるは川田晴久さん(1)
杉作役が美空ひばりさんなので、作中でも二人で何曲も唄う唄う…唄うのであります。
この二人、なかなかのコンビぶりだと思ったら
川田さん…
実際にも美空ひばりさんの師匠的存在なのだそうです。
それだけあってご自身も一時代を築かれた…
演芸界でボーイズもののパイオニアであり、テーマソングの様に歌い継がれた曲は後世代の私でも耳に残っております。
地球~の上に朝が来た~ その裏側は~夜だろう~~…
もっとも、我が家にテレビが来た時には
氏は早世しておられ、寄席番組で頻繁にみたのはお弟子さんのボーイズなんですが
鼻に少しかかった高めの声といい、結構川田さんの芸を継承してるのではないかと思っているのですが、どうでしょうか…。
ネット情報によると
俳優、歌手、コメディアン、ボードビリアン、
エノケン、ロッパ、エンタツ・アチャコと肩を並べる人気を得、主演映画も…
没年の1957年はまだ50歳…早すぎでございました。
※3 左から
川田、嵐寛寿郎、山田五十鈴、美空ひばり。
画面外ながら近藤勇には月形龍之介という布陣。