横山光輝界の惜別

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昨日は中沢啓治氏の訃報が飛び交いました

で…

これまで横山光輝ファンとして書いておかなくては…と思っていた事があります。
この一年余りの間に横山漫画を支えた方も逝かれている事を…。

■森 正さん

昨年11月に逝かれた森さんは、
アシスタントの立場で長年横山作品を盛り上げていただきました。
背景やメカで力を発揮され…、氏がおられなければ横山作品は違ったものになったとも言われます。
その画力の代表例が
バビル2世」の【バベルの塔】なのだそうです。


■東浦美津夫さん

今年亡くなられた東浦さんは
ご自身が
はやぶさ頭巾」「カナリヤさん」「夕月の山びこ」「ふりそで剣士」等の人気作を持つ漫画家でありながら
光プロの一員として多忙時の横山作品を支えてこられました。

同時に
「仮面の忍者 赤影」等がテレビ放送された時のグッズ展開商品の絵等でも尽力されています。

さらに
横山先生の信頼の厚さを伺わせるのは
先生の原作を得て東浦さんの絵で連載漫画が描かれていること…

◎「こんにちはお嬢さん!」1965~66・週刊マーガレット
(横山作品「東京の青い空」のリメイク)

◎「無明幻之丞」1966・週刊少年キング

◎「仮面の忍者赤影」1967~68・小学四年生、小学館コミックス

なお、赤影では上記二誌に加え、多くの商品絵に活躍されています

それと稀なケースですが
横山作品の赤影の文庫版に
カバー表紙の絵が横山先生のではなく、東浦氏の絵が使われているんですよ。
編集のイージーミスなのでしょうが
今となっては強いご縁を感じる一件となりました。
 
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横山作品を構築してきた、ふたりの光プロの勇者たち…
皆様があって、素晴らしい横山作品が生み出されて来ました。

感謝・感謝でこざいます。
素敵な世界を有難うございました。
あらためて
ご冥福をお祈り致します。