風のフジ丸

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時は戦国、嵐の時代、でっかい心で生きようぜ~



話の流れでついに

●『風のフジ丸』
に行き着いてしまいました。


前回の話に登場した
●『風魔忍風伝(忍者旋風)』。

貸本劇画だった本作を
後に
少年漫画誌に連載するにあたり、
核となる、[龍煙(毒ガス)の謎と争奪]は残しつつ、大巾にアレンジを施したのが少年マガジン連載の
●『風の石丸』(1960)です

元は同じ作品でありながら違いもあわせ持つ二作…

さらにその後
アニメ番組の原作として白羽の矢が射られます。

比率的には、ストーリーを『忍者旋風』、タイトルを『風の石丸』に重きをおかれたようです

それが
●『少年忍者風のフジ丸』(1964)でした。
(「石」が「フジ」に変わったのは提供会社・藤沢薬品の「フジ」である事は有名なところ…)

おりしもの忍者ブームに乗っかる形で選ばれた原作は、既に過去の作品です。

ならばと
放送に合わせて新たなコミカライズが雑誌連載されました
あの、
『スーパー・ジェッター』で知られる久松文雄氏のペンによる

漫画●『少年忍者 風のフジ丸』
の誕生でした。


番組は
原作を消化した後、東映によるオリジナルストーリーで続きますが
その際、(ジャック・スパロウさんにコメントいただいたように)原作者として白土三平名は表記されなくなったそうです。

漫画版を確認すると
原作者が木谷梨男と表示されていました。

原作者が変わるって凄い事ですね!

これが石森章太郎さんなら契約として絶対に「原作者」の位置から下がるとは考えられないではありませんか…

絵柄も最初から白土タッチではなく、原作移動も思いのまま…
当時の立ち位置がうかがわれて大変興味深い事例です。


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風のフジ丸:得意技「炎がえしの術」ソノシートジャケット裏面より


少年マガジン『風の石丸』より、得意技「岩石なだれわたりの術」


ぼくら連載『少年忍者 風のフジ丸』久松文雄