お餅つき

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クリスマスが終ればお餅つきです。

今ではなかなか見れない光景になってしまいましたが
昭和30年代初めは私の御近所でも普通に行われていました。町角から「ぺったん!ぺったん」と餅つきの音がもれ聞こえてきます。

我が家では毎年臼と杵を隣のお家で借りていました。

画像の様に餅米をかまど上で蒸します。

当時の生活様式では多くの家に土間があったので、臼と杵を持ち込んで、蒸された米をつき上げます。

つかれた餅は、皆で整形しました。
まず鏡餅を作り、正月に食べる小餅を作ります、我が家は関西なので、円形ですね。
白餅、よもぎを練り込んだ緑色のよもぎ餅、黄色い粟(あわ)餅、
甘さが楽しい餡(あん)餅、
四角棒状に伸ばして固まった時に薄く包丁で切り、ザルでさらして(乾かして)おく.かき餅、
普通の米が混入されたうる餅。
私はこのうる餅が好きで、熱く焼けた餅の中に米粒が混ざったその食感と程良い塩味がとても美味しかったのです。
うる餅は小判形を大きく長くしたような棒餅状態にして冷めてから切り分けます。その形も普通の丸餅とは違うんだぞ!と、主張している様でした。

その味が恋しくて、何年か前にすり鉢を使って作ろうとした事があります。
でも…失敗しました。
水加減が悪かったようです。

まあ、これだけのものを、ガスも無く、電気調理器もない時代によく作ったものだと思います。
先人は偉大です。