神との対決
神との闘い…を、サイボーグでもない生身の人間が勝利する例がありました。
彼の名は
ジェームズ・T・カーク
…カーク船長。
「宇宙大作戦」です。
●宇宙船エンタープライズ号は巨大な手に掴まれた。
脅威の力の主は
実在した神々の一人、あのアポロであった。
アポロは自分のいる惑星に乗組員を住まわせようとする。求めるは「崇拝」
実質的奴隷化を拒もうとするカーク達と
崇拝心を獲られなければ留まれないアポロとの、
双方の存在をかけた対決である。
だから
敗れて消え行くアポロに哀しみのようなものが漂う。
ここでは、対決以外の選択肢もあったはず。
少なくとも私でさえ、他の方法を提案できる…
なのに対決にはしり、消え行くアポロに…また話そのものに哀しみが備わるのかも知れない。
…、「宇宙大作戦」では無益な闘いも描かれますが
対決しない結末のエピソードもいくつもあります
多様な形での問題提起…それもまたこの作品が支持され続ける要素の一つなのでしょう。