蛇へのバトン
●『シルバー・クロス』
月刊「少年」連載
藤子不二雄A
さて本作にも蛇が登場します。それも二匹
1
QQQ(スリーキュー)編の終盤に主人公シルバー・クロスを倒すために呼び寄せられた
「ホワイト・スネーク」
対決が相討ちとなり秘密結社QQQが逮捕された時ホワイト・スネークは罪をつぐなったのち、シルバーの助手になると言い残す。
2
次なるスケルトン帝国編(ビッグ5編)で
シルバーたち十字警察の前に立ちはだかるビッグ5の一人「キングコブラ」
3
スケルトン帝国編も終盤に入ったところで、
約束どおり十字警察の仲間として帰って来たホワイト・スネーク。
※※※ここで私感。
ホワイト・スネーク逮捕の掲載が1961年4月号(多分)
次章の終盤で復帰したのが1962年7月号。
この間、1年3(4?)ヶ月…
当時の月刊誌の1年3ヶ月はとても長い時間です。
その間
同じ蛇をモチーフにしたキングコブラも出てたり(1961年6月)
復帰にあたり、小学生読者の入れ替わりや忘れ去られを考慮して
説明文を要したほどなのです。
なので、逮捕時の復活を示唆する台詞が
1年3ヶ月先まで細かい内容の構想が出来上がっていてのものだったのか…
はたまた、漠然としたものだったのか…気になるんですよ
なぜなら
この長期間熟成させての復帰にしては、
復帰後、特に活躍もなく敵の当て馬的な扱いだけで終るんです…
細かい計算の上の長期布石にしては、
あまりにもろく、もったいないのです。
敵は多くの個性派実力者で向かって来るのだから、
ブラック・クロス、シルバー・クロス、ホワイト・スネークの強力トリオとしての活躍が見たかった…
「キングコブラ対ホワイト・スネーク」…なんてのもアリだと思うんですがねえ、、。
と云う、やっぱり個人感想だけのものですけどね…。