映画『天下を取る』

『天下を取る』

1960年 日活
原作:源氏鶏太
監督:牛原陽一
出演:石原裕次郎長門裕之北原三枝中原早苗、笹森礼子
(昨夜放送された「中島貞夫の邦画指定席」より)


新入社員の大門(裕次郎)の大胆な言動を見込んでやはり新入の亀村(長門)は自分が参謀役になるから二人で天下を取ろうと持ちかける。
つまり社長になれと云うのだ


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当時流行ったジャンルにサラリーマンものがあります。
その第一人者とも言われる源氏鶏太の小説を日活の青春スターによって映画化したもの…

今回は昨日のように屁理屈なしで楽しむ映画かと思いました。
少々ご都合的な展開ではありますが、青雲の志しの下、軽快なサクセスストーリーに身を委ねるのも悪くありません。

演じる裕次郎長門のコンビは、かの青春スター…
自壊しそうなまでの迷走する若者像が印象深く、またそこに人気があったかもしれないのに、
「若い人」の先生といい「天下を取る」のサラリーマンといい
確実に時代が歩みを進めてる感を受けました。もとい、このジャンルも青春の巾と捉えるべきなのかも知れません。
1960年…
まだまだ裕次郎は時代を闊歩しますから…。