正調・魔のX攻撃破り

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今回は
『魔のX攻撃』の単独話題です。

このところ拙文で何度も名前が出てきた『魔のX攻撃』…
先ずはおさらいから

バレーボールのスポコンドラマ「サインはV」にて
主人公ユミとチームメイトのジュン・サンダースの二人が交差するように左右からジャンプして
交差点でどちらがアタックするのか判別を阻む効果で、得点力の高い攻撃として生まれました。

ドラマの決勝戦では
ジュンが病死した事で魔のX攻撃は使えないユミに対し
相手チームのライバルが逆に(掟破りの)X攻撃を繰り出して窮地に追い詰める
最後はユミの一人Xジャンプにより、相手のX攻撃を無力化する事に成功
…死闘を経て感動の日本一に輝く事が出来ました。


※※※
しかし、かかし
気になりませんでしたか?
同じXジャンプをしても、2対1なら圧倒的に2人の方が有利で…1人で破る事など出来るのかと…?


この点は
「サインはV」も「コートにかける青春」も
【そこは呑め】と云う暗黙の了解で成り立っている気がします。

そこで興味深いのが原作漫画版です。

実は原作ではこの決勝戦でも
ジュンは死んではおりません。

したがって、決勝戦でも魔のX攻撃はユミ達の武器として有効なのです。

では相手チームは?
相手のXジャンプは攻撃用ではなく、ユミ達のX攻撃を破る秘策として登場するのです。

ジュンとユミのX交差ジャンプの時、同じジャンプをして
二人が一人づつ影のように相手にピタリとマーク・ブロックしてX攻撃を打ち破る…
2対1ではなく2対2
これが原作の魔のX攻撃破りの真髄だったのです。

X攻撃を破られた上に体力も限界に近づいた病身のジュン・サンダースは
一旦コートを離れるも試合の大詰めに、最後の命を搾るような気迫で魔のX攻撃にのぞみ、相手のブロックごと打ち破って優勝に導きます。



原作版とドラマ版
どちらも死闘を展開しましたが、

ドラマ脚本は、主人公最大の武器を相手が使ってくると云う高い異色性のために
2対1のアキレス腱が生まれてもなお前者を重視したのでしょう。

あなたならどちらをとりますか?
そうそう…二つをドッキングさせても面白いかも知れません

相手が掟破りのX攻撃で攻勢をかけて来…
翻弄されるもいざ勝負処で、相手のX攻撃に対してユミとジュンのX攻撃で迎撃するという…。