背番号0

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

本日は

トキワ荘の漫画家グループの長兄的存在

寺田ヒロオさんの誕生日です。


私の子供の頃はけっこうな人気作家で
『少年サンデー』や小学舘の学年誌を支える大きな柱の一人でした。

時代が進み
氏の思う少年漫画と漫画界との間の歪みが拡がった時
自ら漫画界を去られました。


そんな経緯は別にしても
名作漫画に対する業界のムラと誠意のない扱いは
漫画文化を自ら荒らす所業に見えて仕方がない。



画像
●『背番号0』

この回は
グランドの使用をめぐる年長チームの横暴、さらに柔道にて報復を仕掛ける彼らにめげる事なく堂々と応じる姿を描く。
首相の大山くんも凛々しくてかっこいいのです。



※そんな清々しい主人公達の姿は読者の少年少女にとってもお手本となったことでしょう。

そしてその読者達が
社会へ巣立った時の日本の姿を寺田さんは見たかったのではないでしょうか
私見に過ぎますかね

残念な事にその後の漫画界には
ダーティーヒーローが現れたり、刺激優先度を増して行く…
そして世の中もまた…



※最初に人気作家だったと書きましたが
『もうれつ先生』『暗闇五段』等はテレビドラマ化されています。
これら柔道ものがドラマ化され
『スポーツマン金太郎』や『背番号0』『背番号0物語』等の野球ものがテレビ化されていない…

ちばてつやの『ちかいの魔球』にも言える事ですが
まだまだ野球ものがドラマやアニメで作られる時代ではなく、
巨人の星』時代まで待たねばならなかった…
この数年の時間差もまた、氏に課せられた時代と社会の波の重さを感じさせられるところで御座います。


※…惜しい
そして出版界は目を見張れ