偽ナショナル・キッド

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

ヒーロー番組にはよく偽者エピソードがありますね。
七色仮面」「遊星王子」「豹の眼」の笹りんどう「鉄人」「アトム」「ウルトラマン」「ウルトラセブン
時代劇で素顔を出したままの「風小僧」まで偽者が出たものです。

では『ナショナル・キッド』はどうだったでしょう…。
漫画版には出ていました。



写真1は
第二部・海底魔王ネルコンの巻で
警察に捕らえられた海底人を救出し…。町を破壊する役目をおびた偽キッドです。

ところが
テレビでは偽キッドは登場せず、洋画の「半魚人」のような体を持つ海底人は自力で脱出したように記憶します。


漫画版と云えば、
当時の常として月刊誌連載と云う頁数に制限を持つ関係から、コミカライズは番組内容のダイジェストにならざるを得ないのが一般的でした。

小さなエピソードは、漫画に無くてもテレビにはある… と云うのが普通のスタイルです
なのに
漫画にあってテレビには無い…

こ…これは下剋上でござるぞ

ネルコンの話で

テレビでは第二部全体を2ヶ月程で完結したのに対し
漫画版ではテレビに無い偽者話だけで既にほぼ1月分を消費しています…。
結局…全体的に完結するにはテレビの倍程の月数を要しているんですね。


このペース余裕は何処から来るのでしょうか?不思議です。

ダイジェストにせず、じっくり描きたいと云う原作者の思いから、番組の進行にシンクロしなくても良い、との決断でしょうか?

または
絵を担当した一峰さんが大物なので、内容もある程度自由に任されてたのでしょうか?
(偽物エピソードの付録本の本文表紙には
『貴瀬川 実・原作
一峰大二・え』
の表記ではなく
一峰大二の文字のみが書かれています。
…内表紙の場合は単純に省略される場合もあったようですから決め手には弱いですが…)

理由はともあれ、
面白い現象だと思いました。


※※※
(なお…漫画版の画像は、前回の色話題の参考になるかと云う意味も含めて貼りました
…濃いめの青です。フィギュアの中には空色っぽく彩色されたものも見掛けますので…
一口に「青」と言ってもいろいろですね。)