深・アトムクイズの答えは
1959年8月号の『エジプト陰謀団の巻・解決編』でした。
はい、
そんなわけで取り出しついでに本をパラパラとめくってみると
天馬博士って…
抱いてたイメージより良い人ではありませんか
アトム誕生の巻では
アトムをサーカスに売りとばすし
何度目かのアニメでは事件の黒幕的な役割で登場したりします。
でもこの時点の博士って…。
陰謀団の巻の終りから２頁目(画像２)の台詞をみますと
博士『陰謀団はまだ世界中にちらばってる わしは降服をすすめたり いろいろあとしまつがあるんだ』
『さあここにお金があるよ これで日本へかえるんじゃ』
『かえったらわしのことは人にはなさないでおくれ』
アトム『おとうさんどうしてわかれるんですっ』
博士『わしは人間としてもっとりっぱになってからまたあうよ』
アトム『いやん！いやだいわかれるのは』
博士『いけアトムよ わしはしんだとおもって人びとのためにつくしておくれ！』
ね…
いい人でしょう？
アトムは悪人かそうでない人かを見分ける力があります。
そのアトムの口ぶり からも それは証明されてるではありませんか。
本作中でも
改心したと自身で語りつつ、影ながらアトムを助けて活躍するという…実にかっこいい役どころなのであります。
これにて天馬博士のみそぎも落着。
…それが何年も経ち
連載も終盤になると再びトラブルメーカー的な顔を見せる事になろうとは
博士って…
長期連載がための犠牲者じゃないかと思ってしまいました。
それから
この父子・涙の別れシーン…
後で、天馬博士はアトムに正体を明かさないままにと描き変えられています。
（当然台詞もそれに準じて変更です）
名乗る情愛
名乗らぬ美学
天馬博士もつらいのね…
※
『エジプト陰謀団・解決編』の終わり次頁より『ガデムの巻』の始まり表紙（画像３）
クイズの正解はこの２つのどちらでも良かったのですが
両者揃えばより完璧で御座いました。
